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市場動向

2025年DRAM市場、AI需要とHBM供給不足で価格上昇継続

RAMEXperts™️ 編集部

AI需要がDRAM市場を牽引

2025年に入り、DRAM市場は人工知能(AI)とデータセンター向け需要の急激な拡大により、前年を上回る成長軌道を描いている。特にHBM(High Bandwidth Memory)市場では、ChatGPTやGoogle Bardなどの生成AIサービスの普及に伴い、高性能メモリへの需要が爆発的に増加している。

市場調査会社TrendForceの最新レポートによると、2025年第1四半期のDRAM平均販売価格(ASP)は前四半期比で8-12%の上昇が見込まれており、これは2022年以来の高い成長率となる見通しだ。

HBM供給不足が深刻化

現在のDRAM市場で最も注目されているのが、HBMの供給不足問題だ。NVIDIA、AMD、Intelなどの半導体大手が次世代AIチップ向けにHBM3およびHBM3Eの調達を急速に拡大している一方、製造能力の拡張が需要の伸びに追いついていない状況が続いている。

SK hynixは2025年内にHBM生産能力を前年比50%増強する計画を発表しており、Samsung電子も平沢工場でのHBM専用ラインの増設を進めている。しかし、業界関係者は「需要の急増ペースを考慮すると、供給不足の解消には2026年まで時間を要する」との見解を示している。

主要メーカーの戦略

  • Samsung電子: HBM3E量産体制の確立と次世代HBM4の開発加速
  • SK hynix: 中国・無錫工場でのHBM生産能力拡張
  • Micron Technology: 台湾工場でのHBM製造ライン新設

DDR5移行が本格化

コンシューマー市場では、DDR5メモリへの移行が2025年に入って本格化している。Intel第14世代CoreプロセッサーやAMD Ryzen 7000シリーズの普及に伴い、DDR5対応マザーボードの出荷が急増。価格面でもDDR4との差が縮小し、新規PC構築においてDDR5が標準となりつつある。

市場データによると、2025年第1四半期のDDR5出荷比率は全DRAM出荷量の約35%に達する見込みで、前年同期の22%から大幅に増加している。特にゲーミングPC市場では、DDR5-5600やDDR5-6000といった高速規格の需要が堅調に推移している。

地政学的リスクと供給チェーン

DRAM市場は地政学的要因による影響も受けている。米中貿易摩擦の継続により、中国メーカーのCXMTやChangXin Memory Technologiesの海外展開に制約が生じる一方、韓国・台湾メーカーへの注文集中が価格押し上げ要因となっている。

また、台湾海峡情勢の緊張化により、サプライチェーンの多様化を図る動きも加速している。日本政府はTSMCの熊本工場建設支援に続き、メモリ製造拠点の国内誘致も検討しており、長期的な供給安定化に向けた取り組みが進んでいる。

2025年通年の市場見通し

業界アナリストは、2025年のDRAM市場について楽観的な見通しを示している。主な成長ドライバーとして以下の要因が挙げられる:

  • AI・機械学習ワークロードの拡大によるデータセンター需要増
  • 5G通信インフラの本格展開
  • 自動車向け高性能メモリ需要の拡大
  • エッジコンピューティング市場の成長

TrendForceは2025年のDRAM市場規模を前年比18-22%増の約950億ドルと予測しており、これは過去5年間で最も高い成長率となる見込みだ。

RAMEXperts™️の市場対応

こうした市場環境の変化に対応するため、60万5,000品の取扱実績を誇るDRAM専門企業RAMEXperts™️では、顧客のニーズに応じた最適なメモリソリューションの提供を強化している。特にHBMやDDR5の調達が困難な状況において、豊富な在庫と調達ネットワークを活用し、安定供給をサポートしている。

同社では、AI・データセンター向けの高性能メモリから、産業機器向けの長期供給保証品まで、幅広い要求に対応可能な体制を整えており、2025年も市場の変化に柔軟に対応していく方針だ。