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市場動向

2026年DRAM市場、AI需要急拡大でHBM価格が前年比40%上昇

RAMEXperts™️ 編集部

AI需要がDRAM市場を牽引

2026年に入り、DRAM市場は生成AI(Generative AI)アプリケーションの急速な普及により、これまでにない成長局面を迎えている。特にデータセンター向けのHBM(High Bandwidth Memory)需要が爆発的に増加しており、市場全体の価格動向を押し上げる主要因となっている。

市場調査会社TrendForceの最新レポートによると、2026年第1四半期のHBM平均販売価格は前年同期比で約40%上昇し、DRAM市場全体の収益性向上に大きく貢献している。この価格上昇は、NVIDIA、AMD、Intelなどの半導体大手によるAI向けプロセッサの大量調達が背景にある。

主要メーカーの動向と生産能力拡張

Samsung Electronics

Samsung Electronicsは2026年1月、韓国平沢工場でのHBM4生産ラインの建設計画を発表した。同社は現在HBM3E製品でトップシェアを維持しており、次世代HBM4では更なる市場拡大を目指している。Samsung関係者によると、2026年のHBM生産能力は前年比で約60%拡大する予定だが、それでも旺盛な需要には追いつかない状況が続くとしている。

SK hynix

SK hynixは、HBM分野での技術的優位性を活かし、2026年第1四半期にHBM3E製品の量産規模を大幅に拡大すると発表した。同社のHBM製品は、NVIDIA H100およびH200 GPUの主要供給先として採用されており、安定した収益基盤を確立している。また、中国市場向けの規制対応製品の開発も進めている。

Micron Technology

Micron Technologyは、米国アイダホ州の新工場でのHBM生産開始を2026年第2四半期に予定していると発表した。同社は従来DDR5やLPDDR5分野で強みを持っていたが、HBM市場への本格参入により、Samsung、SK hynixとの競争が激化することが予想される。

DDR5メモリ市場の安定成長

AI向けHBMが注目を集める一方で、PC・サーバー向けDDR5メモリ市場も堅調な成長を維持している。Intel第14世代Core プロセッサおよびAMD Ryzen 8000シリーズの普及により、DDR5採用率は2025年末の65%から、2026年には80%を超える見通しだ。

DDR5メモリの価格は、HBMほど急激ではないものの、前年同期比で約15-20%の上昇を記録している。これは、DDR4からDDR5への移行が本格化する中で、製造キャパシティの制約が価格を押し上げているためである。

地域別市場動向と供給チェーンへの影響

アジア太平洋地域

韓国と台湾を中心とするアジア太平洋地域は、引き続きDRAM生産の中心地としての地位を維持している。特に韓国では、Samsung、SK hynixの両社が大規模な設備投資を継続しており、2026年の総投資額は前年比30%増の約250億ドルに達する見込みだ。

米国・欧州市場

米国では、CHIPS法による半導体製造支援の効果が現れ始めており、Micronの国内生産能力拡張が加速している。欧州でも、デジタル主権の観点から半導体サプライチェーンの多様化が進んでおり、DRAM調達戦略の見直しが進んでいる。

2026年下半期の市場見通し

業界アナリストは、2026年下半期にかけてDRAM市場の成長が継続すると予測している。特に以下の要因が市場を支える見込みだ:

  • 生成AI アプリケーションの更なる普及拡大
  • 自動運転車向けLPDDR5需要の本格化
  • 5G基地局およびエッジコンピューティング向け需要増加
  • クラウドサービス事業者による大規模なインフラ投資継続

一方で、供給面では生産能力の拡張が需要増加に追いつかず、タイトな需給バランスが2026年いっぱい続く可能性が高い。これにより、DRAM価格は高止まりする傾向が続くと予想される。

RAMEXperts™️の市場対応とサポート体制

このような市場環境の中、60万5,000品の取扱実績を誇るDRAM専門企業RAMEXperts™️では、顧客企業の調達ニーズに対応するため、サプライチェーンの多様化と在庫戦略の最適化を進めている。

同社では、価格変動の激しい市場環境において、顧客企業が安定したDRAM調達を実現できるよう、以下のサポートを提供している:

  • 市場価格動向の詳細分析と調達タイミングの最適化提案
  • DDR4からDDR5への移行計画策定支援
  • HBMを含む高性能メモリソリューションの提供
  • グローバルサプライヤーネットワークを活用した安定供給体制

2026年のDRAM市場は、AI革命の波に乗って大きな変革期を迎えている。企業にとっては調達コスト上昇という課題がある一方で、新たなビジネス機会の創出という側面もある。適切な調達戦略と専門パートナーとの連携により、この変化を競争優位につなげることが重要となっている。