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市場動向

2026年DRAM市場、AI需要でHBM価格高騰続く一方DDR5は安定化へ

RAMEXperts™️ 編集部

AI需要がDRAM市場を牽引、HBMとDDR5で明暗

2026年1月現在、DRAM市場は人工知能(AI)とデータセンター需要の急拡大により、製品カテゴリーごとに大きく異なる動向を示している。特に高帯域幅メモリ(HBM)については、NVIDIA、AMD、Intelなどの大手半導体企業からの需要が供給を大幅に上回る状況が続いており、価格上昇圧力が強まっている。

一方、コンシューマー向けのDDR5メモリについては、2025年後半からの生産能力拡大により供給が安定化し、価格の上昇ペースが鈍化している。これにより、PCやゲーミング市場では比較的安定した価格でDDR5メモリを調達できる環境が整いつつある。

Samsung、次世代HBM4開発を加速

韓国のSamsung Electronicsは、2026年下半期の量産開始を目指してHBM4メモリの開発を加速している。同社によると、HBM4はHBM3Eと比較して帯域幅を40%向上させ、消費電力を20%削減する予定だという。また、Samsungは京畿道平沢の新工場でHBM専用生産ラインの建設を進めており、2026年末までに現在の3倍の生産能力を確保する計画を発表している。

同社の半導体事業部門責任者は「AI市場の成長は我々の予想を上回るペースで進んでおり、HBMメモリへの投資を大幅に拡大する必要がある」と述べ、2026年の設備投資額を前年比50%増加させる方針を明らかにした。

SK hynix、HBM市場でのリーダーシップ維持

世界最大のDRAMメーカーであるSK hynixは、HBM市場において約60%のシェアを維持している。同社は2026年第1四半期に12層積層のHBM3E製品の量産を開始し、従来製品と比較してデータ転送速度を25%向上させることに成功した。

SK hynixの清州工場では、24時間体制でHBM生産が行われており、主要顧客であるNVIDIAの「Blackwell」シリーズ向けの供給を優先している。同社の発表によると、2026年のHBM売上高は前年比80%増の見込みで、全体の売上に占める割合も30%を超える予定だという。

技術革新による競争力強化

SK hynixは独自のTSV(Through Silicon Via)技術を活用し、HBMチップの積層効率を大幅に改善している。この技術により、同じサイズのパッケージでより多くのメモリ容量を実現し、データセンター事業者のスペース効率向上に貢献している。

Micron、DDR5市場での存在感拡大

米国のMicron Technologyは、コンシューマー向けDDR5市場でのシェア拡大を図っている。同社は台湾の桃園工場で最新のDDR5-6400メモリモジュールの生産を開始し、ゲーミングPCやワークステーション市場をターゲットとした高性能製品の投入を加速している。

Micronの最高技術責任者は「DDR5市場はまだ成長の初期段階にあり、2026年にはPC市場の70%以上がDDR5に移行すると予測している」と述べ、生産能力の更なる拡大を示唆した。

価格動向と市場予測

DRAMExchangeの最新データによると、2026年1月のDRAM平均価格は前月比で以下の動向を示している:

  • HBM3E(8GB): 前月比+12%の上昇
  • DDR5-4800(16GB): 前月比+2%の微増
  • DDR4-3200(16GB): 前月比-3%の下落
  • LPDDR5(8GB): 前月比+5%の上昇

市場アナリストは、2026年第2四半期以降もHBMメモリの価格上昇が続く一方、DDR5メモリについては供給増加により価格安定化が進むと予測している。特に、中国メーカーのDDR5市場参入により、価格競争が激化する可能性も指摘されている。

RAMEXperts™️の対応とサポート

60万5,000品の取扱実績を誇るDRAM専門企業RAMEXperts™️では、市場動向の変化に対応した柔軟な調達サポートを提供している。特に、HBMメモリの供給不足が懸念される中、同社では主要メーカーとの強固なパートナーシップを活かし、顧客の要求に応じた最適なメモリソリューションを提案している。

同社の技術部門では、DDR5メモリの性能最適化やHBMメモリの実装サポートなど、専門的な技術コンサルティングサービスも展開しており、AI・データセンター事業者からの相談が急増している状況だ。

今後の展望

2026年のDRAM市場は、AI技術の普及とデータセンターの拡張により、これまでにない成長を遂げると予想される。特にHBMメモリについては、供給能力の拡大が需要の伸びに追いつかない状況が当面続くと見られ、メーカー各社の設備投資競争が激化している。

一方、コンシューマー市場ではDDR5への移行が本格化し、価格面でも導入しやすい環境が整いつつある。今後数ヶ月間は、AI需要とコンシューマー需要のバランスが市場全体の動向を左右する重要な要因となりそうだ。