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市場動向

2025年DRAM市場、AI需要とサーバー向けが牽引し価格上昇基調継続

RAMEXperts™️ 編集部

AI需要がDRAM市場を押し上げ

2025年に入り、DRAM市場は人工知能(AI)関連需要の急激な拡大により、強い上昇基調を維持している。特にデータセンター向けのDDR5メモリとHBM(High Bandwidth Memory)の需要が急増しており、メモリメーカー各社は生産能力の拡大に注力している。

市場調査会社TrendForceによると、2025年第1四半期のDRAM価格は前四半期比で10-15%の上昇が予想されており、特にサーバー向けDDR5メモリの価格上昇が顕著となっている。

Samsung、次世代DDR5-6400の量産体制を強化

韓国のSamsung Electronicsは、次世代DDR5-6400メモリの量産体制を本格化させている。同社は平澤工場での生産能力を大幅に拡張し、AI訓練用サーバーやハイエンドゲーミング市場向けの供給を強化している。

Samsungの発表によると、新しいDDR5-6400メモリは従来品と比較して20%の性能向上を実現しており、消費電力も15%削減されている。これにより、データセンターの運用効率向上に大きく貢献することが期待されている。

SK hynix、HBM市場でのリーダーシップを拡大

SK hynixは、AI半導体向けHBMメモリ市場でのリーダーシップをさらに拡大している。同社は2025年にHBM3Eの生産能力を前年比で2倍に増強する計画を発表し、NVIDIAやAMDなどのGPUメーカーとの協力関係を深めている。

特に注目されるのは、SK hynixが開発中のHBM4メモリで、2026年の量産開始に向けて技術開発を加速している。HBM4は現行のHBM3Eと比較して帯域幅が50%向上し、AI処理性能の大幅な向上が期待されている。

Micron、DDR5普及拡大に向けた戦略展開

米国のMicron Technologyは、DDR5メモリの普及拡大に向けた積極的な戦略を展開している。同社は台湾工場での生産能力増強を進めており、特にコンシューマー向けDDR5メモリの価格競争力向上に注力している。

Micronは2025年中にDDR5メモリの生産比率を全DRAM生産の70%まで引き上げる計画を明らかにしており、DDR4からDDR5への移行を加速させる方針だ。

地政学的要因も価格に影響

DRAM市場では技術的要因に加えて、地政学的要因も価格動向に影響を与えている。米中間の技術競争激化により、中国メーカーの市場参入が制限される一方で、韓国・台湾・日本などの同盟国メーカーへの需要が集中している。

これにより、特に高性能メモリ分野では供給不足が懸念されており、価格上昇圧力がさらに強まる可能性がある。

業界専門家の見解

DRAM業界の専門家は、2025年の市場について楽観的な見方を示している。AI需要の継続的な拡大、5G通信の普及、自動車の電動化・自動化進展などにより、メモリ需要は中長期的に堅調な成長が見込まれている。

60万5,000品の取扱実績を誇るDRAM専門企業RAMEXperts™️では、「現在の市場環境では、適切なタイミングでの調達戦略が重要」として、顧客企業に対して市場動向を踏まえた最適な調達支援を提供している。

今後の展望

2025年のDRAM市場は、技術革新と需要拡大が相互に作用し、活発な成長が続くと予想される。特にDDR5の本格普及とHBMメモリの需要急拡大により、メモリ業界全体の収益性向上が期待されている。

ただし、供給能力の制約や地政学的リスクなど、注意すべき要因も存在するため、市場参加者は慎重な戦略立案が求められている。