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価格動向

DRAM契約価格、3月末までに90-95%高騰の見通し ― 調達計画の緊急見直し要請

RAMEXperts™️ 編集部

史上最大級の価格改定予測 ― なぜここまで急騰するのか

DRAM市場において第1四半期のDRAM契約価格が90-95%上昇、当初予測の55-60%から大幅上方修正される異常事態が発生している。サーバーDRAM価格については90%前後の四半期ベース上昇が記録的な水準となり、多くの企業で調達予算の根本的見直しが必要な状況だ。

この急騰の背景には米国系クラウドサービスプロバイダーによる大量調達とAI推論インフラの継続的な需要がある。過去の購買実績と今後の需要予測により、彼らはサプライヤーからより大きなシェアを確保しており、在庫枯渇状態が続く中で出荷増加は完全にウエハー製造量の増加に依存している状況だ。

企業調達への具体的影響

CSP、サーバーOEM、PC OEM全般でDRAM供給不足が発生し、PC DRAM価格は第1四半期で最低でも倍増する見通しだ。特に注目すべきは1,000台のサーバーリフレッシュを計画している組織では、DRAM価格90%上昇により予算外の数百万ドル追加費用が発生し、デジタル変革プロジェクト全体の停滞も懸念される点だ。

さらにスマートフォン分野ではメモリが生産コストの10-15%から30-40%まで増加し、XiaomiやDellなどのブランドが今年後半の大幅値上げを準備していることから、企業向け機器でも同様の価格転嫁は避けられない。

DDR4とDDR5の価格動向比較

興味深いことに価格逆転現象が発生し、予算向けデバイスで使用されるDDR4が約2.10ドル/GBで取引される一方、サーバーグレードDDR5は1.50ドル/GB程度という状況が続いている。2025年10月には32GB DDR4キットが60-90ドルだったものが、2026年1月には150-180ドルに上昇したため、DDR4は必ずしも安価な選択肢ではなくなった。

調達戦略の見直しポイント

immediate actions(今すぐ取るべき対応)

価格安定化は2026年よりも2027年に向けた話であり、調達タイミングの遅れは価格と入手性の両面でリスクを高める状況だ。来四半期の生産要件がある場合は直ちに在庫確保が必要で、2026年第2四半期の価格は今日より確実に高くなると予測されている。

Platform migration strategy(プラットフォーム移行戦略)

価格下落を期待した調達の先延ばしは避け、新設計は直ちにDDR5専用プラットフォームへ移行すべき時期だ。調達チームは12-24ヶ月の需要予測、新規構築でのDDR5標準化、レガシーシステム向けDDR4の早期購入、専門サプライヤーとの密な連携が必要となる。

Budget planning(予算計画)

2026年のRAMは安定した標準アイテムではなく変動の激しいコスト要因として価格バッファーと代替シナリオを含めて検討すべきだ。重要プロジェクトでは導入時期まで待つのではなく調達タイミングを前倒しし、フロントライン・ナレッジワーカー・パワーユーザーなどでユーザーとワークロードを分類して高メモリ構成を業務重要度の高い役割とシステムに優先配分する戦略が求められる。

RAMEXperts™️による調達支援

このような市場環境において、60万5,000品の取扱実績を持つRAMEXperts™️のようなDRAM専門調達パートナーとの連携は、価格変動リスクの軽減と安定供給確保の観点から重要な選択肢となる。専門業者による市場動向の継続的モニタリングと柔軟な調達戦略により、週次での価格変動に振り回されることなく計画的な調達が可能になる。

情シスが今すぐ検討すべき3つのこと

  • 既存契約の価格改定条項確認 ― 年間契約やLTA契約で価格固定条項があるかチェックし、改定時期と条件を把握
  • 今期調達計画の緊急見直し ― Q2-Q3のサーバー・PC調達予算を価格上昇を織り込んで再計算、必要に応じて調達時期前倒し検討
  • 代替調達ルートの確保 ― 専門商社や中古・リファービッシュ市場を含む調達選択肢の拡大と、重要システム向け在庫バッファー確保