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調達・運用

Q. DDR4が生産終了(EOL)フェーズに——手持ちDDR4はどうする? A. 型番ごとに最終発注(LTB)時期をベンダー確認し、棚卸ししてLTBかDDR5移行かを機種単位で確定

RAMEXperts™️ 編集部
RAMEXpertsサーバーメモリニュース。調達・運用。手持ちDDR4の調達可否と移行を確定。注目データは見積もり納期は8〜52週に及ぶ。

DDR4の生産終了(EOL)と最終発注(LTB)とは

2026年9月15日時点で、情シスが最初に把握すべきは「手持ちDDR4がいつまで正規ルートで調達できるか」である。TrendForceやDigiTimesなどの報道によれば、Samsung・SK hynix・Micronの3社はレガシーDDR4の生産を段階的に縮小・終了しつつある。ただし最終発注(LTB)時期はメーカー・パッケージ・型番によって異なり、公開情報として一律の期限が示されているわけではない。

LTB(Last-Time-Buy)とは、メーカーが生産終了前に受け付ける最終発注のことで、この期限を過ぎると正規ルートでの新規調達は原則できなくなる。EOL(End of Life)とは製品の生産・供給が終了することを指す。つまりDDR4は「値上がりの問題」に加えて「そもそも買えなくなる問題」が視野に入りつつある。

なぜ今DDR4が絞られるのか——ウェハがDDR5・HBMへ

DDR4の縮小は景気循環というより、限られたウェハをより利幅の大きい製品へ振り向ける生産配分の移動による面が大きい。Samsung・SK hynix・Micronは、サーバー向けDDR5やHBM(High Bandwidth Memory、AI向け広帯域メモリ)を優先し、レガシーDDR4のラインを縮小している。DigiTimesはSK hynixがDDR4生産を2026年第2四半期までに終える方針と報じた。

もっとも、いったん進んだ撤退計画は一部で後ろ倒しされた経緯もある。TrendForceは2025年9月、DDR4が想定外の「稼ぎ頭」になったことでSamsung・SK hynixが完全撤退を2026年へ延期したと伝えている。DDR4のEOL時期は流動的であり、実際の最終発注・最終出荷時期は型番単位で確認する必要がある。

DDR4のEOLが情シスに与える影響とは

影響が大きいのは、DDR4を積んだ既存サーバー、産業用PC、ネットワーク機器、組込システムを運用する現場である。これらは製品ライフサイクルが長く、DDR5世代への一斉更改が難しい。VersaLogicの2026年のサプライチェーン概況では、2026年第1四半期にレガシーDRAM価格が前四半期比で最大50%上昇し、DDR3も逼迫、DDR4の代替としてDDR3へ戻る動きがさらに供給を圧迫していると指摘している。

価格面では、価格追跡サイトRamRadarによると2026年8月中旬時点でデスクトップ向けDDR4は約7.61ドル/GBの水準にあった。納期も長期化し、VersaLogicによれば2026年8月時点でDRAMの見積もり納期は製品により8〜52週に及ぶ。2026年前半(4月時点)には標準的なモジュールでも30〜40週超の納期が報告されていた。見積もりの有効期限も短縮が進み、2026年6月には72時間程度まで縮んだ例が報告されている。

DDR4とDDR5の違いと移行判断

DDR5とは、DDR4の後継となる第5世代のメインメモリ規格で、スロット形状も動作電圧も異なり物理的に相互互換性がない。したがってDDR4機の延命とDDR5機への更改は、増設ではなく「機種単位の設計変更」として扱う必要がある。

項目DDR4DDR5
供給状況(2026年9月)生産縮小・EOLフェーズ、レガシー扱い主力だが需給逼迫(アロケーション)継続
スロット/電圧DDR4専用スロット/1.2VDDR5専用スロット/1.1V(相互非互換)
主な用途既存サーバー・産業用PC・ネット機器・組込新規サーバー・PCの標準

判断の軸は単純だ。機器の残存運用年数がEOL以降も続くなら、確認したLTB期限内に保守・増設分のDDR4をまとめて確保する。逆に更改が視野にあるなら、割高でもDDR5構成での前倒し更改を検討する。SK hynixはメモリの需給不均衡が2027年に最も深刻化し、需要が供給を上回る状況は2030年以降も続くとの見方を示しており、「待てば安く買える」前提は置きにくい。

情シスが確認すべき3つのポイント

  • DDR4搭載機材の棚卸し:稼働中のサーバー・産業用PC・ネットワーク機器・組込機器に残るDDR4の型番・密度・数量と、機器ごとの残存運用年数を一覧化する。
  • 型番別の供給終了・LTB時期の確認:ベンダー/代理店に対し、該当型番の生産終了(EOL)予定と最終発注(LTB)時期・最終出荷時期を照会し、残り時間で優先順位を付ける。
  • 延命かDDR5更改かの二択を機種単位で確定:延命なら確認したLTB期限内に保守・増設分を発注書ベースで確保、更改ならDDR5構成の見積もりを取得。見積もり有効期限が短い点を踏まえ、社内承認フローを前倒しする。

よくある質問(FAQ)

Q: DDR4はいつまで買えますか?

A: メーカーの生産縮小・終了に伴い、正規ルートでの調達可能時期は狭まりつつあります。TrendForceやDigiTimesの報道では、Samsung・SK hynix・MicronがレガシーDDR4を2026年にかけて段階的に終息させる見通しが示されています。ただし最終発注(LTB)時期は型番・パッケージによって異なり、公開情報として一律ではありません。使用中の正確な型番でベンダーに個別確認するのが確実です。

Q: DDR4が枯渇したらDDR5メモリを挿せますか?

A: 挿せません。DDR4とDDR5はスロット形状・電圧が異なり相互互換性がないため、DDR5化はメモリ交換ではなくマザーボード/サーバー本体を含む機種更改を意味します。増設ではなく設計変更として計画してください。

Q: 価格が下がるまで購入を待つべきですか?

A: 2026年9月時点では待ちの妥当性は低いと考えられます。AI・HBM向けへのウェハ配分により逼迫は構造的で、SK hynixは需給不均衡が2027年に最も深刻化し、需要が供給を上回る状況は2030年以降も続くとの見方を示しています。DDR4は加えて生産終了(EOL)による供給停止が視野に入るため、値下がりよりも入手可否を優先した判断が現実的です。

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